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国家検定1級整備士の店 松下モータース
タイミングベルトの役割

すべてのエンジンに使われている部品ではありませんし、最近ではベルトの代わりにチェーンを用いている車種が多くなってきました。
タイミングベルト交換は10万キロ走行が交換時期の目安になっていますので新車で購入した場合、通常は乗り換えるまでに一度交換するかしないか、よく乗られる方では2回交換される場合もあるかもしれません。
ファンベルトやエアコンベルトと違って、一般的にタイミングベルト交換は作業時間が2時間以上かかるものが多く、作業工賃、部品代として最低でも2万円くらいはかかります。
また同時に交換しておいたほうが後々作業が2度手間にならないように異音や冷却水漏れの原因となるウオーターポンプやベアリング類、オイル漏れの原因となるシール類などの部品も同時交換することが多くさらに費用が上乗せされてしまい結構な出費になってしまいます。
しかし万が一切れてしまったときの事を考えると事前に交換しておいた方が安くあがることは間違いないことです。

タイミングベルトの役割

燃料と空気の混合気を吸い込むバルブの開閉及び燃焼後の排気ガスを排出するバルブの開閉時期をシリンダ内で上下運動するピストンとの間でタイミングを合わせるためのものです。

上のシャフト(カムシャフト)で上下させているのが吸気バルブと排気バルブ
下のシャフト(クランクシャフト)に連動して上下運動しているのがピストン

タイミングベルトが切れると

ベルト自体の伸びやベルト内側の突起部分(ギヤとかみ合う部分)が損傷すると、バルブとピストンのタイミングがずれてしまいエンジンがかからなかったり、加速不良をおこします。さらにベルト自体が切れてしまった場合にはエンジンは絶対にかかりません。エンジンの種類によってはバルブとピストンがぶつかってしまいバルブが曲がったりピストンを損傷することもあります。
(ほとんどのディーゼルエンジン車や軽自動車はバルブとピストンが干渉する構造になっています)

通常はバルブが下がってくるときはピストンも下の方にいるはずが・・・

交換時期は?

各メーカーほぼ10万キロを目安に交換するよう訴えております。

10万キロを超えるとすぐ切れる?

10万キロをこえたからすぐに切れるものではありませんが、オイルメンテナンスが悪かったり、使用年数があまりに長いと10万キロに満たなくてもきれることもあります。
車両本体の代替時期や車検時期との兼ね合わせもありますが、ご自分の年間走行距離とあと何年くらい乗ろうとお思いなのかを鑑みたとき10万キロを間違いなくオーバーしそうであれば早めに交換しおく方がよいかも知れません。

工事・部品代例
車種タイミングベルト
交換工事
タイミングベルト
部品代
テンショナ・アイドラ
(ベアリング類)
部品代
ウォーターポンプ
部品代
スズキ・ワゴンR12,000~4,800~3,500~12,000~
ホンダ・ライフ14,000~5,000~6,500~7,400~
スバル・レガシー15,000~12,000~30,000~16,500~
ハイエース(旧型)22,000~3,850~10,000~16,000~

※通常テンショナー、アイドラ類は1~2個ついているエンジンがほとんどですがレガシーのように4~5個ついているような車種もあります。
※同車種でも年式、エンジンの種類、グレード、ターボの有無等によって工賃、部品代共かなり差がでるものもあります。
※その他付随作業としてクーラント(エンジン冷却水)の入替、オイル漏れの原因となる クランクシャフトオイルシールやカムシャフトオイルシール、ファンベルトやエアコンベルト、パワステベルトなどの各補機ベルトの同時交換をおすすめする場合もございます。
※表の金額はあくまで目安です。車検証に記載されている年式、型式、車台番号、類別区分、型式指定を教えていただければ詳細なお見積もりをさせていただけます。

クランクシャフトオイルシール
(画像中央円柱状がクランクシャフト、その外周部がクランクシャフトオイルシール)からオイル漏れしている

ウオーターポンプ
左:旧品 右:新品
ポンプのハネが劣化して外れてしまっている

ウオーターポンプ
このポンプはタイミングベルトで駆動しているものではありませんが同じ役目を果たしているもの。
ポンプのシャフトから冷却水がもれた跡が確認できる(赤い粉状のもの)

クランクシャフトオイルシール
オイルポンプシャフトシール
(画像右側黒いリング状)交換後周辺部洗浄

タイミングベルト(左)
テンショナー(右上)
アイドラベアリング(右下)

ファンベルト類
(左:新品 右:交換部品)